0才6ヶ月の息子と二人で、六本木・乃木坂の国立新美術館へ行って来ました。授乳室やベビーカー貸し出しなどのサービス、おすすめのカフェをご紹介します。
赤ちゃんと二人で美術館なんてだいじょうぶかな、周りのお客さんにご迷惑をおかけしないかしら、とドキドキでしたが、とっても豊かな時間を過ごすことができました。
赤ちゃんがいるからと美術館へ行くのを諦めている方に、参考になりましたら幸いです。
赤ちゃん連れは段取りが肝心
今回私が国立新美術館を訪れたのは、どうしても見たい展覧会があったから。スケジュール的にも都合がつかず、やむを得ず赤ちゃんを連れて行くことになりました。
子ども向けの展覧会ではなかったので、他のお客さんにご迷惑をおかけしないよう、細心の注意をはらわなくてはなりません。
比較的空いている平日の開館直後を狙い、私の計画はこのとおり。
美術館着→オムツ替え&授乳→抱っこひもで寝かしつけ→寝た状態で展示鑑賞→起きた頃にお昼ご飯・ミュージアムショップでお買い物
充実の授乳ルーム
といういわけで、まずは赤子のお腹を満たすべく、地下1階の授乳室へ。
小部屋の中がパーテーションで区切られており、完全個室というわけではないですが、同時に2人が授乳できます。
おむつ替えベッド2台、おむつ用ゴミ箱、流し台は熱湯が出る!ミルクも作れます。
キッズ用のハイチェアもいくつか置いてあったので、ここで離乳食をあげてもよいのかなと思います。
よく寝る抱っこひもに赤子を収納して、寝かしつけます。
ゆーらゆら、ゆーらゆら。ほーらお腹もいっぱいで眠たいねー。
思惑通り寝てくれて、よしよし。しめしめ。
場合によっては再入場も可能
いそいそと、静かに急いで企画展示室へ。
泣き出してしまったときに備え、スタッフの方に、再入場できるかどうかお尋ねしたところ、
「基本的に入場は一回きりですが、ご事情があれば再入場も可能ですのでおっしゃってくださいね」とのこと。ありがとうございます、もし泣いたらすぐに退室します!
展示室内では他のお客さんは展示に集中していて、赤ちゃんを連れていることで怪訝な顔をされることもなく。「あら、寝てるのね。かわいいわねえ」と小声で話しかけてくれるマダムもいて、緊張が和らぎました。
結局、赤ちゃんはおとなしく寝ていてくれて、最後まで展示を堪能することができました。
ベビーカーも借りられる
1時間ほどで赤ちゃんが目を覚まし、ちょっと抱っこに疲れてきたので、1階受付でベビーカーを借りることにしました。
ベビーカーは生後1ヶ月から4才まで、18kgまでの子どもが使えるもの。9台用意されているとのこと。
国立新美術館でランチするなら
さーて、お昼はどこで食べましょう。
国立新美術館内には1つのレストラン、3つのカフェがあります。
3階の「ブラッスリー ポール・ボキューズ ミュゼ」は、白いテーブルクロスにフォーク&ナイフできこきこ、という感じの正統派フランス料理のお店。。ランチセット2,200円、ランチコース3,800円。…ほうほう。
2階の「サロン・ド・テ ロンド」は、お茶とケーキのお店。お食事メニューはありませんでした。
1階の「コキーユ」は、サンドイッチなどの軽食とドリンクのいただけるカフェ。テラス席もあります。
地下1階の「カレ」は、気軽なカフェテリア。パスタやご飯ものなど、1階のカフェよりもしっかりとしたお食事メニューがいただけます。
赤ちゃん連れにおすすめのカフェ
赤ちゃん連れでの入りやすさでいうと、1階の「コキーユ」か、地下の「カレ」がおすすめです。お腹も空いていたので、今回はメニューを見て「カレ」に行くことにしました。
「カレ」は、地下1階、ミュージアムショップの奥にあります。同じフロアに授乳室もあるので、急に泣き出したりしたら、すたこらさーっと授乳室にエスケープすることもできます。
カフェの雰囲気は「女子大のちょっとおしゃれな学食」。女子大出身じゃないけどきっとこんな感じ。セルフサービスのカフェテリアです。
ランチの時間でしたが、平日なので席は余裕あり。何組か子どもさんを連れたご家族もいらっしゃいました。
メニューはこんな感じ。洋食に混ざって、急に豚汁がある不思議さと安心感。
私は鶏もも肉のクリーム煮(ライス付き)をいただきました。
これ、650円。六本木で650円でご飯食べられるって、すごくないですか。あつあつで、お肉とお野菜がごろごろ入っていて、クリーミーで、おいしい!赤子を抱っこしていても片手でスプーンで食べられるところもうれしい。で、しつこいけど650円、偉大。
国立新美術館のカフェやレストランは、「リストランテASO」や「ポール・ボキューズ」などを数々の有名レストランを運営する「ひらまつ」が経営しています。どうりでおいしいわけです。
このカフェ、キッズチェアはもちろん、電子レンジもありました。離乳食を食べさせるのにも重宝しそうです。
さらに、1階のカフェ「コキーユ」でカフェオレも飲んじゃったりして。テラス席の風が気持ちよく、赤子も終始ご機嫌でした。あー楽しい。
魅惑のミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」
そして、国立新美術館に来たときのお楽しみ、ミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」へ。
数あるミュージアムショップの中で、私ここのお店が一番好きです。子ども向けの絵本やアートグッズもありますし、器、ハンカチなどの雑貨、和雑貨まで、心ときめくセレクト。いつ訪れても欲しいものがたくさんあります。
ミナペルホネン、アンリアレイジ、ミントデザインズ、コムデギャルソン、テンベアといった国内ブランドのファッションアイテムも。物欲が全開になります。
「スーベニアフロムトーキョー」(東京土産)というショップ名のとおり、今の東京のおもしろいものを集めたショップという感じで、旅行で来日している外国人の方も喜ぶだろうなあと思います。
欲しいバッグもあったのですが保留にして、長男用の靴下を購入しました。
息子は「誰これー?」と言っていましたが。ピカソです。
託児サービスも
今回私はスケジュールの都合で利用できませんでしたが、国立新美術館には託児サービスがあります。料金は、0歳~1歳が2,000円 、2歳~12歳:1,000円。事前予約制です。
国立新美術館では、子育て中のお父様、お母様への育児支援及び展覧会をご覧いただく方への来館者サービスの一環として、「託児サービス」を実施しております。原則毎月第2木曜・第3日曜、および第4月曜は託児の日、お子様が楽しく遊んでいる間、ご家族で、ご夫婦で、グループで、ごゆっくり展覧会をお楽しみください。
https://www.nact.jp/information/nursing/
大満足の1日
展覧会を堪能して、美味しいご飯とコーヒー、そしてミュージアムショップも楽しみ、大大大満足。
毎日、おっぱいやら、うんちやら、アートとかけ離れた日常にいるので、とても心地よい刺激でした。母ちゃん、心からリフレッシュできたよ!
赤ちゃんが産まれて、美術館に行きにくくなった今、芸術を楽しめるって贅沢で幸せなことなんだなあと改めて感じます。
赤ちゃん連れでも嫌な顔ひとつせず、優しく受け入れてくださった美術館の方々とお客さん、そして1日付き合ってくれた息子に感謝です。
赤ちゃんを美術館に連れて行くことについては、賛否両論あると思います。ただ、赤ちゃんがいるからと、貴重な鑑賞の機会を逃してしまうのは残念な気がします。
入念に準備と下調べをして、マナーを守りながら、子育て中でもアートを楽しむことができたら、と思います。