[2019年 成育医療センターで出産]実録24時 無痛分娩レポート

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出産
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2019年、40歳間近で第二子を出産しました。成育医療センターで無痛で出産した体験談をお話しします。

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陣痛は突然に

出産予定日9日前 23時

夜ご飯を食べ、お風呂に入り、ベッドへ。あれ、なんか、お腹痛いかも。トイレに行くと赤っぽいおりもの。これが「おしるし」ってやつかな。この頃お腹がはったり痛くなることが多かったし、予定日よりだいぶ前だし、まあ大丈夫かなと思い、眠りにつく。

24時

やっぱりお腹痛い。まだ起きていた夫に、陣痛が来てるかもしれないし、来てないかもしれない、とよく分からない報告。念のため準備をしてもらう。

陣痛というのは始まるとずっと痛いのではなく、波がある。陣痛アプリで痛みの間隔を計測。15分だったり、5分だったり、まちまち。やっぱりこれ陣痛かも。一子目のときに経験しているけど、陣痛と前駆陣痛の違いは、はっきり分からない。様子を見る。

2時

お腹にズンズン来る痛み。あ、これ陣痛だわと、やっと確信。あらかじめ入院準備はしてあったが、直前にカバンに入れようと思っていたメガネや化粧品などをとりに洗面所に行ったところで、急に陣痛が強くなる。立っていられなくなり、洗面所でうずくまる。うろたえる夫。成育医療センターは、陣痛の連絡を妊婦本人がしなくてはならない。体の状態を詳しく聞いたり、声の様子を知るためとのこと。夫にスマホをとってきてもらい、うずくまりながら病院に電話。早く入院して麻酔を入れて欲しい一心で、2割増しのしんどい声で、痛いと訴える。わたしは女優。「すぐに病院に来てください」とのこと。やったぜ!産める!

夫の運転で急いで病院へ。後部座席に横になるが、車の振動が辛い。横になっているので外の景色が見えず、病院まであとどれくらいなのか分からない。遠い…。真っ黒な空に浮かぶ月を、潤む目でずっと見ていた(文学的)。

3時

成育医療センター到着。妊婦検診は明るいときにきていたので、真夜中の静かな病院はちょっと怖い。産科のフロアに着くと、夜勤の助産師さんが待ってくれていた。陣痛の波が来ると歩けなくなるので、痛みがおさまったときに徒歩移動。陣痛がくると、「はい、大きく息を吐きましょう、ふ〜。ふ〜」と腰をさすってくれる。やっとの思いでLDRに到着。この部屋で陣痛から、分娩、分娩後の回復までを過ごす。CDラジカセがあり、音楽を聴きながら過ごせる。陣痛の合間に、助産師さんにバーっとすっぽんぽんにされ、どピンクの分娩服を着させられる。なんかはずかしい。

「無痛希望ですよね、すぐ麻酔入れたいですか?」と聞かれ、こくりとうなずく。早く、早く麻酔してください。

成育で無痛分娩した方のブログなどを読んでいると、子宮口が○cmにならないと麻酔をしてもらえず、それまでの陣痛が辛かった、と書いている方が多かったのですが、私が「無痛分娩クラス」でもらったテキストによると、今は「いつでも」なようです。変わったのかな?

当センターでは、規則正しい陣痛周期があればいつでも無痛分娩を開始することが可能です。ご希望の方であれば、子宮口が2〜4cm程度で無痛分娩を開始することをおすすめします。

「国立成育医療研究センターでの無痛分娩について」2018年4月版より

陣痛の痛みがどんどん増してきて、手足が震える。ぶるぶる震える自分が、志村けんのコントのおじいさんみたいだ。痛くて苦しいのに、冷静に見ている自分もいる。「陽子さんや〜メシはまだかい〜」

3:30

血液検査のため採血をし、背中を出して麻酔用カテーテルを入れるための前処置。助産師さんに「背中に注射するときは、横向きに寝て、膝をお腹につけるように背中を丸めてくださいね」と言われる。知ってるそれ、「無痛分娩クラス」で習った!お腹が大きいのとの、陣痛が苦しくて、そのポーズをとるのが難しいらしい。早く麻酔を入れて欲しいので、従順にそのポーズをとる。「そうですそうです!麻酔のお医者さんが来るまでちょっと待っててくださいね〜」言い残し、助産師さんは出て行った。

麻酔医を待つ間にも何度も陣痛の波がやってくる。背中を丸出しにし、エビのように丸くなったまま、陣痛に耐える私。しかし、待てども待てども、麻酔医が来ない。広いLDR室にひとりぽつんと、痛みに震えるエビ。部屋の外で待機させられていた夫が、しびれを切らして部屋に入ってきたが、悲痛な顔で震えるエビを見て「あ、まだか」と外へ戻る。

30分くらい待ったでしょうか、「お待たせしてすみません」と現れた麻酔医。んもう!会いたかったよ!まぶしい彼は、エビの私に「あ、まだ楽にしていていいですよ」と言った。そうだよね。エビで待つ必要なかったよね。

エビです

背中に打つ注射が痛いとの噂があったので警戒していたが、それまで陣痛に耐えていたためか、ほとんど痛みを感じず。そして注射から10分ほどで、これまでの陣痛がうそだったかのように、痛みがひく。部屋に戻ってきた夫の「だいじょうぶ?」の問いかけに、ダブルピースで答えるわたくし。それまで悲痛な表情で痛みに震えていた妻の豹変ぶりに、「麻酔すげーな!」と夫も驚いていた。

成育の無痛分娩は、妊婦が自分で痛みをコントロールするというもの。リモコンの青いボタンを押すとカテーテルから薬剤が注入され痛みが弱まる。背中が冷たくなる感じがここちよい。自分でコントロールするとはいえ、一回ボタンを押すと一定時間ボタンが押せなくなり、決められた量以上に薬剤が入らないよう制御されているので安心。薬剤が効くには少しタイムラグがあるらしく、麻酔医は「痛くなりそうになったらボタンを押してください」と。難しいことを言うなあ。

途中でお股がじょわーとあったかくなって、お漏らししちゃったかもと、助産師さんに見てもらう。陽子さん、すまないね〜。おしっこではなく、破水だった。ここからぐんぐんお産が進む。

5時

麻酔が効いてからは、ほんとうに楽ちん。友達に頼まれていた子宝富士山を描いたり、iPhoneに用意してた出産用のプレイリストから小沢健二をウキウキ口ずさんだりしていた。WiFiは無いが、なんだWiFiとんでないのかいと不満に思えるくらいの平常心。麻酔の副作用で発熱やかゆみがあるかもと聞かされていたが、それもなかった。足はしびれているが、自分で動かせるくらい。

様子を見にきた助産師さんに「順調ですね〜。ちょっと休みましょう。だんなさんもちょっとお眠りになったら?」と部屋の電気を消して眠るように促される。夫、ソファで就寝。私も少し眠る。陣痛中に眠れるなんて、すごいよね。でも、私には青いボタンを押すという大事な使命があるので、熟睡はできまい。うとうとしては、ボタンを気にするという感じで時を過ごす。

6時

相変わらず痛みはないが、一定のリズムで陣痛が来ている感覚はある。次第に恥骨と骨盤のあたりに、ズシズシと重みを感じるように。赤ちゃんが、がんばって下りて来ている!愛おしい…。しかしこの重み、麻酔が効いていなかったらどれだけ痛いのかと恐怖。もう麻酔のボタンは、押せるだけ押す。ボタンのロックが解除されるのを見逃さず、押せるようになったら即押す。早押しチャンピオン。

7時

いつのまにか夜が明けて外が明るくなり、助産師さんが交代。

「子宮口みますね〜。あれ〜全開ですね〜。じゃ、お産にしましょう!」のほほんとした助産師さんが「そろそろお昼にしましょう」くらいのトーンでそう告げる。たぶん麻酔いれてなかったらイライラしてる。いつの間にか子宮口が全開だったよう。もう産めるの?いいの?ほんと?やったー!

LDRの天井がぱっかーんと開いて、分娩用の照明が下りて来る。頭の中でサンダーバードの音楽。寝ていたベッドも、ウィーンと分娩台にトランスフォーム。産科医、助産師など医療スタッフがぞろぞろやってきて、分娩開始。

「陣痛が来たらいきみましょう!」陣痛の波はモニターに映し出されていてスタッフにも見えているし、自分でも波が来ているのは分かる。赤ちゃんがんばれ、もう少しだよ。

「来たっ、陣痛来ました!」「はい、息吸ってー止めてー、はい!いきんで!」「むーーん!」。麻酔が効いていても、いきむ感覚は残っているので、夫に手を握ってもらい、ありったけの力をこめる。

「じょうずじょうず!」「あ、頭見えてきた!赤ちゃん髪の毛ふさふさだよ!」助産師さんたちが全力で励ましてくれる。チーム戦のスポーツのよう。5回ほどいきんだところで、「はい、もう力抜いていいよ!」

ずるりんという感覚とともに、赤ちゃんが出てきた。

やっと会えたね。

わたしたちのもとに来てくれてありがとう。私も夫も、号泣。

赤ちゃんの処置が終わったところで、胸に抱かせてもらった。あたたかくて重たい、命のかたまり。

感動にひたる私のお股を、何やら処置している産科医。「切れちゃいました?」の問いに「中がちょっと裂けましたね〜」。やだ怖い!!そんなこと言わないで!「縫ってます…?」「縫ってませんよ〜」と先生は言っていたのだが、しっかり縫われてました。なにその嘘。産後の処置も麻酔が効いているのでまったく痛くありませんでした。

分娩所要時間は5時間。第一子の時は自然分娩で23時間かかったので、あっけないほど楽に産めました。これならあと一人産める!と出産直後に思ったほど。

無痛分娩は痛みに支配されることなく、冷静にお産を楽しめたので私は大満足です。

無痛分娩をお考えの方に、参考になりましたらうれしいです。

ひろくて明るいLDR室。
途中で移動することなく、陣痛開始、分娩、分娩後の回復までを同じお部屋で過ごします。

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>>成育医療センターでの検診、分娩、入院についての体験談はこちらに書いています。